今年の漢字は「金」

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今年の漢字は「金」

今年の漢字に「金」が選ばれた。その理由としては日本勢がオリンピックで活躍したこと、
山中氏がノーベル賞を受賞したこと、金環食があったことなど「金」にまつわる話題が多かったからだという。

それにしてもこれを素直に受け入れられない気がするのは私だけだろうか。
「金」といえば高価で、豪華、貴族的で華やかなイメージがする。少なくとも「庶民的」
ではない。
「金」と今年の世相がちぐはぐに思えるのは、今年は深刻で、重たいニュースが多かった
ためだろう。

経済面では日本を代表していた電機関連産業が負け組に転落したのが明らかになったこと、
外交面では尖閣諸島問題を契機とした中国での反日デモがあったこと、
国内では消費税の増税が決まってしまったこと、エネルギーでは原発をどうするのか、
意見が分かれたままであること、東日本大震災の復興がまだ道半ばであることなどなど多難な問題が山積みだ。正直なところ「金に浮かれている場合じゃないでしょう」といった心境だ。
「金」は「金」でもゴールドの金ではなく、マネーの金の話題が欲しかった。

マネーの話題としては日本銀行がより一層の金融緩和をすると発表したことがある。
しかし、一般庶民からすれば自分とは何の関係もない世界の話だ。
銀行は使える金をジャブジャブ持っているが企業に貸し出すときは極めて慎重で、
本当に金を必要とする企業へは回らない。

銀行としては取りあえず安全な投資先は国債ということになる。
だから銀行が保有する国債だけがどんどん増える、という仕組みだ。
日銀が金融を緩和してもその資金は銀行にとどまり、銀行はその資金で国債を買い確実に
利益を得る。一方で日銀は金融緩和のために銀行から国債を買い上げている。

つまり、何のことはない。金融緩和、といっても国債と金(マネー)が日銀と銀行の間を
ぐるぐると回っているだけなのである。われわれ庶民から見れば、掛け声だけの金融緩和など
ニュースにしてくれるな、といいたい。

さて、今年ももうすぐ終わる。街を歩けばクリスマスのムードが一杯だ。
それぞれにいろいろ問題を抱えた人たちが繁華街を行き来している。
この人たちにとって来年が良い年でありますように心から祈りたい。

今年の漢字『金』が来年の「本格的な金」への助走であって欲しいと心から祈りたい。

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