リセットについて

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リセットについて

いろんなデジタル電子機器や家電製品が出回り、私たちの生活はずいぶん便利になってきた。
それに伴い私たちの生活観や人生観も影響を受け変化している。
なかでも私が注目したいのは「リセット」という言葉だ。

リセットとは簡単な操作によって電子機器を初期の状態に戻すことをいう。
たとえばパソコンを操作している途中で自分の思うようにならなくなったとき、
リセットの操作をすれば簡単に初期の状態に回復できる。
リセットをすることによって何度でもやり直すことができる。
まわりに電子機器が増えれば増えるほど日常的に簡単にリセットする機会が増え、
何か都合が悪くなればすぐにリセットする感覚が身についてしまう。

ところが現実の社会や自分の人生ではリセットができない。
自分の人生も社会の状況も過去の歴史の積み重ねで成り立っている。原因があって結果がある。
過去の蓄積があって現在の自分がある。

自殺者が多いのは『リセット感覚』と無縁ではないだろう。自分の人生に簡単に見切りをつけ、
死ぬことでリセットする。しかしながら実際には死によってリセットできるわけがない。
ある高僧が『人は死んだらどうなるのですか』と尋ねられ
『答えは簡単。人は死んだらおしまいよ』と答えたそうだ。

人が安易に凶悪な犯罪を犯すのも『リセット感覚』と関係がありそうな気がする。
簡単にリセットできない現実にいらいら感がつのり、社会があっと驚くような犯罪を犯すことで、
それまでの自分の人生に区切りをつけ新しい自分になろうとする。

私たちは誰でも『生まれ変わることができるものなら生まれ変わりたい』と思うことがある。
「生まれ変わる」というのは人生にとって究極のリセットのように思えるのだがそうではない。
生まれた瞬間から自分を生んだ両親や環境、その両親の生まれた家系など過去の歴史を背負っている。初期状態にはなれない。

視野を大きく広げ日本の社会を眺めてみよう。国債の乱発で国家財政は破綻へと向かっている。
一方で年金制度の改革は遅々として進まない。既得権益をもっている側の抵抗が強いのだ。
思い切った議員の削減も公務員改革も進まない。
従来の既得権益にどっぷり浸っている官僚たちの壁が厚くて、
最高実力者であるはずの総理大臣でさえどうにもできない状態だ。

民主主義のやり方で物事を改革し、変えてゆくことがいかに難しいことか、
いかに無駄の多いことか、良識ある人なら誰もが感じているだろう。

この社会の既得権益をすべてきれいに水に流して、日本国を初期状態にリセットし、
新規に制度づくりをしてやり直すことはできないか。

現在の日本の仕組みでは、まず不可能だろう。
結局、行き着くところは暴動か、クーデーターか、革命しかないのだろうか。

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