東京からの脱出

アップロード
アップロード HOME アウトソーシング 人材派遣 人材紹介 会社概要 お問い合わせ

東京からの脱出

先日、ニュースを聞いていて思わず「ほう!」と声を上げてしまった。
北陸にとってうれしいニュースだったからだ。
日銀の北陸の経済動向に関する報告である。ポイントは次の2点だ。
 
1.北陸の経済はよい方向に向かっており、全国的に見ても上位にあること。
2.中長期でみても北陸の経済はよい方向へ向かうだろう。
  その理由は、企業が本社機能を今後北陸に移す動きがあること。

第1点については素直に喜べばいい。
だが、第2点については考えているうちに次第に複雑な気持ちになってきた。

多くの重要な機能や情報が東京に集中していることのリスクは以前から指摘されてきた。
もし、東京が首都直下型大地震に見舞われたら日本は破滅するだろう、と誰もが思っている。
これまで首都を移転する案も何度も検討されてきたが、いつしか立ち消えになってしまっていた。

そして、昨年ついに東日本大震災が発生し、東京も一時パニック状態になった。そして、今もなお東京では1日に数十回の地震が起きている。地震の怖さ、東京の危うさを政治家も官僚たちも思い知らされたはずだ。

ところが不思議なことに首都機能移転の話が全く出てこない。なぜか。答えは簡単だ。つまり、どうしようもないからだ。なるようにしかならない、と政治家も官僚たちも思っているのだろう。ただ大災害が起きないように祈るだけだ。何とも情けない話だ。

こんな政治家たちに頼っていては自分の企業があぶない、と考えた企業はついに本社機能を東京から移転することを考え始めている。

では、どこへ移転するか。災害が比較的に少なく、東京から遠くもなく、ほぼ日本列島の中央に位置する、などと見てゆくと北陸ということになってゆくのだろうか。

日本銀行といえば一般の官僚よりもさらに官僚らしい機関である。その日本銀行が、民間が率先して脱東京化を進めている、と発表したのだ。民間の調査機関の発表ではない。そこに大きな意義を感じる。これが無策の政治家や官僚の尻を引っぱたくという結果になれば結構だ。それを期待したい。

首都機能を移転するといっても現在の東京をそのまま移転するのではない。国会など一部を移転すればいい。その際、官僚機関(霞ヶ関)はあえて東京に残しておく、というのはどうだろう。そうすれば官僚と政治家が安易に接触できなくなる。政治主導の体制ができ上がる。

かって東京はあこがれの街、夢の街だった。そんな東京が懐かしい。北陸に住んでいる者からすれば日銀の報告はうれしい反面、改めて政府の政策の無策ぶりについて考えさせられるのだ。

弥生17シリーズ

弥生17シリーズ

TBS 高岡ビジネススクール

TBS 高岡ビジネススクール
税金のことなら崎山税理士事務所(富山県高岡市)
税理士 崎山武夫のコラム
新着情報