1ドル50円?

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1ドル50円?

円高傾向が止まらない。このままでは国内の製造業は成り立たず、
なだれのように海外へシフトしてゆかざるを得ない、との声が強い。

ところが、
それに追い討ちをかけるようにある経済評論家が1ドル50円になる可能性を指摘している。

なぜか。

これまでは「強いアメリカ」を背景にドルが強いことが容認されてきた。
私たちは世界の果てでもドルを持っていれば不自由なくそれを使うことができた。
ドルはまさに世界通貨として信認されてきたのである。

ところが最近のアメリカの状況はどうか。リーマンショック後貧富の格差が広まり、失業者が増えている。オバマ大統領はアメリカ経済を立て直すため、『向こう年間でアメリカの輸出を倍増させる』といった方針を打ち出した。これはまさにアメリカがドル安を目指そうとしていることにほかならない。いまやかつての『強いアメリカであるべきだ』という強い自負やこだわり、迫力を脱ぎ捨ててしまったようだ。毅然として世界をリードするよりも国内事情を優先している。これではドル安に向かうのは当然だろう。

一方、ドルに替わってユーロが世界の基軸通貨になるかと期待されていたが、
ギリシャの財政危機でユーロも最大の危機を迎えてしまった。

では、近年成長著しい中国の元は基軸通貨になりうるか。残念ながら今のところ期待できない。というよりも現在元はアメリカのドルの相場に連動して一定の幅の中で動く仕組みになっている(ペッグ制)。だから、ドル安になると元も安くなる。世界の新興国ではドルに連動させているところも多い。

なので、結局世界中の国が自国の通貨安に動いている。そのほうが自国にとって有利だからだ。加えていまや、世界中に信認されている通貨がなく、混沌としている。
それぞれの国が自国の国益のために通貨安競争を始めている。

そのなかでただひとつ、きらりと光っている通貨がある。日本の円である。東日本の大震災で史上最大ともいえる被害を受けたにも関わらず世界中が日本の円を信認し続けている。日本円はいわば世界の隠れ基軸通貨なのである。

さて、では日本円は本当に1ドル50円になるのだろうか。

多くの日本人は「まさかそこまで行くまい。むしろどこかで反転し円安になるのではないか」と思うだろう。未来のことは分からない。しかし、これまでの歴史のなかで『まさか、そんなことにはなるまい』と言われつつ1ドル360円がついに75円にまでなってしまったことも事実なのだ。

私たちにとって大切なことは将来について厳しい事態を想定しそれに備えていくことだろう。さしあたり、一人ひとりが海洋民族としての日本人に目覚め、もっと早くグローバル化していくことではないか。

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