新たな資源獲得競争が始まった

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税理士 崎山武夫のコラム

新たな資源獲得競争が始まった

列強各国による資源獲得競争が始まっています。

ここで資源とは、鉄鋼や石油、農産物などのおなじみのものではなく、レアメタルやレアアースと呼ばれる希少鉱物のことである。重要だが世界的に産出量が少なく産出地域も偏在している。たとえばリチウムイオン電池のリチウムや電気自動車のモーターに使われるレアアースなど幅広い。いま、世界中が開発にしのぎを削っている次世代自動車などはレアメタルの集合体だと言ってもいいくらいだ。

ところが日本はほとんどを海外から輸入しておりその9割は中国からである。中国は売り手市場なので強気だ。だから尖閣諸島の問題などで日本人との関係が悪くなると日本への輸出を制限したりして外交カードに使おうとする。たとえば中国漁船を尖閣諸島付近で領海侵防させる。日本はそれに対し講義する。すると中国政府は両国の関係悪化を理由にレアメタルの輸出を止める、といったやり方である。

先端技術のなかには日本で開発されたものが数多くあるのに現実に作ろうとすると中国に依存しなければ作れない、ということで何とも歯がゆい問題である。だれがレアメタルの価値を高めたのだ、と言いたい。尖閣諸島の問題をきっかけに世界中が脱中国を検討し始めているようだ。

調査してみると、レアメタルは世界中のあちこちに埋蔵していることが分かってきた。ただ中国では環境破壊や作業員の健康への影響も無視して低賃金で働かせて採掘するのでコストが安く、他の国で採掘しても太刀打ちできないようだ。

今後、脱中国を目指すために次の点が考えられる。

第一は、都市鉱山からの採掘である。携帯電話やパソコンなどの廃棄物は宝の山だといわれている。日本中の廃棄物を効率的に収集し、レアメタルを取り出せば相当量を確保できる。実験的にその試みを始めた自治体もあるという。

第二は、海洋からの採掘である。日本は周りを海に囲まれた島国で小さい国とされているがその排他的経済水域を含めると日本の陸地面積の10倍以上となり世界の第6番目の広さになるという。その海底にはレアメタルなどに富んだ海底鉱床が存在している。世界の主要な国はすでに海洋での権益確保に積極的に乗り出している。

第三は、レアアースを使わない、もしくは他のレアアースに代替させる技術の開発をすることである。日本には技術力がある。これまでのレアアースを用いる技術も日本が開発してきたものが数多くあるのだ。

いずれにせよ、日本は技術力で生き残っていくしかない。

日本の政界もままごと遊びのようなことばかりしていないで、世界の潮流をしっかりと見据えながら毅然とした方針とスピードで日本の舵取りをして欲しいものだ。

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