経済のグローバル化と内向き志向の日本人

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税理士 崎山武夫のコラム

経済のグローバル化と内向き志向の日本人

最近の日本社会の傾向を見ていると相反する2つの流れに気がつく。
第一は経済環境が国境を越え、急速にグローバル化していることである。
特に中国を含んだ東南アジアが大きな市場になりつつある。

東南アジアで原料を調達し、東南アジアで人材を確保し、東南アジアで生産し、それを東南アジアへ販売する、
といった具合だ。ここで言う「東南アジア」とは日本を含めての意味である。言い換えれば「東南アジア」とは
ひとつの大きな経済圏であり、日本は「東南アジア」の中のひとつの地域に過ぎないのだ。

日本をひとつの経済圏と捉えたときにたとえば『北陸』をひとつの地域と見ることと同じだ。

私たち個人個人にとっても自分の生活圏を北陸とみるか、日本と見るか、更には東南アジアと見るかで生活観がずいぶん違ってくる。最近、身の回りをみても東南アジア製の商品が溢れ中国人などをよく見かけるようになった。

第二は、経済環境がグローバル化しているにもかかわらず、日本人の意識が内向き志向となり、全体的に自信を失い消極的になっていることだ。

最近の報道をみていると暗い気持ちになってくる。事業の廃止や倒産はあっても、新たな意欲を持って起業する人がいない。一方で企業のリストラが進み、多くの失業者がいる。草食系男子が増え、食べることができれば給料はほかよりも少なくてもいい、などと考える若者も増えているとか。リスクをとっても自立し、たくましく生きる、という気概が薄くなっている。

かつて、日本が不況の中にいたとき、政府は海外移民政策を採っていた。日本国内では食っていけない人たちが新天地を求め、ハワイ、アメリカ、ブラジルなどへ移民していった。多くの人が艱難辛苦を乗り越え、なかには成功した人もいた。

シンガポールは小さな島国に過ぎないが東南アジアの一角にあって、企業の国際競争力は世界のトップクラスにあるという。なぜか。彼らは生まれたときから、狭い島国の中にいるだけでは生活していけないことを自覚しており、幼いころから厳しい教育を受けて育っている。国際的に通用できるよう英語ほか、中国語、広東語、マレー語などを身につけている。

一方、日本は島国とはいえ人口は1億2千万人、それなりのまとまった規模の経済圏である。つまり日本国内だけである程度の規模の市場があるので企業は海外まで手を広げなくてもやっていけた。つまり、国内市場に安住していたのである。

ところが、いざ人口減少、市場のグローバル化、不況など経済条件が変化すると日本国内の市場だけでは企業の維持ができなくなってしまった。

今後、企業はますます海外へ進出していかざるを得ないだろう。
一方で、大半の国民は環境の変化に気がつかず、あるいは気がついてもそれに対応しようとしていない。

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